ROBOT PAYMENT TECH-BLOG

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NotebookLM in Proの活用 ~ソース特化の生成AIで変わる作業効率~

こんにちは。株式会社ROBOT PAYMENTのazumaです。

ブログ執筆時点でROBOT PAYMENTのCREとして働き始めてちょうど1年が経ち、
日々の業務においてどうすればもっと効率的に「顧客支援とシステム的な視点から業務課題を解決する」ことができるのかということを考える機会が多くなってきています。

その中でも特に「生成AI」を活用した業務改善へのアプローチは非常に重要になってくるかと感じており、社内でも多くのメンバーがアンテナを張って様々な場面で活用しています。

今回はそんなAI検証の一環として、Googleが開発したAIノートツール「NotebookLM」を触ってみたので紹介していきます。
※ 本ブログでは有料版のNotebookLM in Proの機能や、NotebookLMと他のAIツールを組み合わせた活用法によりフォーカスした内容になっています。

では、本編に入ります。

NotebookLMとは

まずはNotebookLMについて簡単に紹介します。
NotebookLMは、Googleが開発したAI搭載のノートツールです

公式サイト

特徴

NotebookLMの最も大きな特徴でありその独自性と言えるのが、利用者が提供したソースに特化している点になります。
アップロードされた資料の内容に基づいて情報抽出や質疑応答をサポートし、その際に必ず参照元を明確に表示してくれます。

一般的なAIチャットボットが広範囲なインターネット上の知識や学習データに基づいて回答を生成するのに対し、NotebookLMはユーザーがアップロードしたテキスト、PDFファイル、WebサイトのURL、YouTube動画、音声ファイルなどの手元の情報のみを参照します。

基本的な使い方

簡単に説明すると以下のような手順になっています。
非常に直感的に利用できるかと思います。

NotebookLM in Proの詳細

NotebookLMには無料版だけではなく、有料版の「NotebookLM in Pro」があります。
NotebookLM in Proにはチームや組織での利用に便利な機能が追加されており、今回はその詳細について掘り下げていきます。

NotebookLM in Proは、Google One AI Premiumプランや企業・教育機関向けのGoogle Workspaceなどで利用できます。
※ 弊社ではNotebookLM in Proが利用できます

無料版との比較

NotebookLM in Proでは以下のように各種上限が大幅に増加します(2025年5月末時点)。

引用元:https://notebooklm.google/plans

NotebookLM in Proでは以下のような追加機能が利用可能です。

  • 他メンバーとの共有
    • ノートブック全体、またはチャット機能のみを他のメンバーと共有できます。
    • 特に「チャットのみ」の共有設定は、機密性の高いソースやメモを保護しながら、必要なチャットのやり取りだけを共有したい場合に便利です。
  • チャットスタイルのカスタマイズ
    • AIの応答スタイルや回答の長さを設定できます
    • これにより、チーム内で利用する際により用途に合った回答が得られるようにあらかじめ設定しておくことが可能です
  • アナリティクス
    • 共有したノートブックの利用状況(ユーザーアクセス数など)を確認できます
    • チーム内でのNotebookLMの活用度合いを把握し導入効果を測定したり、改善の参考へ繋げることができます

これらのPlus機能は、チームや組織でNotebookLMを本格的に活用していく上で非常に有用だと感じています。

NotebookLMの注目機能

NotebookLMにはPlus機能以外に魅力的な機能が多くあります。
本ブログではいくつかの機能の簡単な紹介のみとしますが、もし興味があれば調べてみてください。

音声概要

チャット欄にある「音声概要」ボタンを押すと、ソースの内容を要約した音声ファイルが作成されます。 アップロードした資料の内容を、Geminiが2人のAIホストによる会話形式で要約してくれます。 議事録や論文など長い文書の要点を把握するのに非常に便利で、ラジオ感覚で理解を促進できます。

※ 2025年4月に日本語を含む50以上の言語に対応

Web検索

ソース一覧の上にある「検索」ボタンを押すと、知りたい情報を入力して検索できます。
手持ちの資料だけでは情報が足りない場合に関連性の高いWeb情報を検索し、Geminiが最大10件の候補を提示しソースとして追加することが可能です。
※ 2025年4月に追加

マインドマップ

チャット欄にある「音声概要」ボタンを押すとソースの内容を要約したマインドマップが作成されます。
アップロードした資料の情報をインタラクティブなマインドマップとして表示し、複雑な情報の整理や要点把握に役立てることができます。

これらの機能を活用することで、NotebookLMは単なる情報整理ツールだけではなく様々な業務シーンで強力なアシスタントとして機能します。

NotebookLMとFeloAIを活用してスライド作成を自動化してみる

NotebookLMは他のAIツールと組み合わせることで、さらにその利便性を高めることができます。
今回はFeloAIというスライドをAIで自動生成することが可能なツールと組み合わせて、プレゼンなどで活用できるスライド作成を自動化してみました。 FeloAIは日本発のAIツールで、高度な情報整理機能で情報収集から活用までを効率化する次世代型のAIツールです。 Felo公式サイト

具体的な手順

  1. NotebookLMで情報集約/整理

    1. まず、自身が信頼できると判断したソース(Webサイト、YouTube動画など)をNotebookLMにアップロードし、情報を一元的に集約/整理します。
  2. プレゼン資料の構成作成を依頼

    1. NotebookLMのチャットで、集約した情報に基づいて「ソースの情報を元にプレゼンで使用するスライドを20スライドくらい作成して。発表時間は10分くらいを想定している。」などのように具体的な条件を入力します。

  3. スライド内容の出力

    1. NotebookLMがソースを分析し、依頼内容に沿ったスライドの構成案や内容がテキストとして出力されます。

  4. FeloAIに入力してスライドの内容を自動生成

    1. FeloAIの画面に移動し出力されたスライド内容のテキストをチャットに入力してAIに読み込ませ、画面右上の「プレゼンテーションを作成」ボタンを押します。

  5. 自身の好みのテンプレート選択

    1. 入力した内容が階層構造にまとめられるので、問題なければ「次へ」ボタンを押し、好みのテンプレートを選択します。

  6. 実際のスライドを自動生成

    1. 「PPTを作成します」ボタンを押すと、選択したテンプレートをベースにAIによってデザインされたスライドが自動で作成されます。

もちろん、完成度の高いスライドを作成するためにはAIが生成したベースに自身の編集でアレンジを加えたり、細かい修正を行う必要はある点は理解して作業を行う必要があります。

ただ、やはり「成果物を0から1にする手間が省ける」点は作業効率を大幅に上げることができ、NotebookLMとFeloAIを組み合わせる大きなメリットになると感じています。

この活用法により、情報収集から構成案の検討からスライドのデザインまでの大まかな部分をAIに任せられるため大幅な時間短縮に繋がりました。

まとめと今後の展望

NotebookLMは、利用者が提供したソースに特化し、根拠を明確にしながら情報整理や課題解決をサポートする強力なAIリサーチアシスタントです。
無料版でも多くの主要機能が活用できますが、NotebookLM in Proを利用することでさらに機能が拡張され、チームでの活用がより便利になります。

そして、NotebookLMを単独で使うだけでなくFeloAIのような他のAIツールと組み合わせることで、情報収集からコンテンツ作成(今回の場合はプレゼン資料作成)まで一連のワークフロー効率化に繋がることを実感することができました。

組織の一員として、また個人としてもNotebookLMをはじめとする生成AIの活用には大きな可能性を感じています。
今後もNotebookLMをはじめとする生成AIを積極的に活用し、より質の高いインプット/アウトプット、そして組織全体の業務効率の向上と課題解決に向けてアプローチしていきます。



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