ROBOT PAYMENT TECH-BLOG

株式会社ROBOT PAYMENTのテックブログです

AppExchange×Agentforceの可能性:プロダクトマネージャーの覚書から

皆さんこんにちは、「請求管理ロボ for Salesforce」のプロダクトマネージャー立石です。

私は、日々Salesforceエコシステムに対してどう弊社製品「請求管理ロボ」をお届けするか、その可能性を模索しておるのですが、最近の注目は当然Agentforceです。
Salesforce関連ベンダーの方は大なり小なり取り組みに関する危機感を持たれていると思いますし、Salesforce管理者の方は一回は営業受けただろう、と思っております。

Salesforce.com社が「AIファースト」を掲げて久しいですが、この半年余り、その勢いはさらに加速の一途をたどっています。
この5月から6月の二か月あまりでみても、”Flex Creditsの提供開始”、”Tableau Next・Marketing Cloud Nextなどの買収製品ブランドのSalesforceプラットフォーム化”、”Agentforce 3の発表”など、そのすべてが”Salesforce.comをAI基盤に”という強力なメッセージと感じられます。

ざっと直近のリリースを振り返ってみましょう。
矢継ぎ早、怒涛の勢い、という言葉がふさわしいかと思います。

いかがでしょうか。立石は、Salesforceエコシステムの強烈な変革、新しい世界の到来を感じずにはいられません。

こうした中で、我々AppExchange提供サイドもこの流れを無視するわけにはまいりません。
本記事では、Agentforceの概観を振り返るとともに、それがSalesforce上での業務運用にどんな変化をもたらすのか、AppExchange提供サイドの目線から考えていきたいと思っています。

1. おさらい:Agentforceとは

まずは「Agentforceって最近聞くけど、結局何なの?」という方のために、簡単におさらいしておきましょう。

1.1. 概要

まずは、セールスフォース・ジャパン社のWebページを参照して、雰囲気をつかんでいきたいとおもいます。
彼らのWebページ上では以下のように記載されています。

Agentforceは、先を見越してアクションを実行する自律型のアプリケーションです。 専門的なサポートを従業員や顧客に常時提供します。必要なビジネス知識を備え、指定された役割に合わせてタスクを実行します。

※ 引用元:https://www.salesforce.com/jp/agentforce/

ちょっとむつかしいですね。私なりにかみ砕いてみたいと思います。

私の理解では「Salesforce上の情報の参照と操作ができる、自然言語(=日本語)で話しかけられるボット」です。

  • しかもこのボットは、近年の生成AI技術を含んでいるので、
    まるで人間のように自動的に思考して応答してくれます

    ※厳密にいうと、昨今のアップデートで会話基点以外でも起動できるようになりました。童話の靴の小人の様に、「一定の仕事をいい感じでさばいてくれる」ところまで来ています。

1.2. これまでのSalesforceAIとの違い

これまでもSalesforce基盤でのAI製品が展開されてきました。Agentforceはそれらとどう違っているのでしょうか。
こちら以下のような違いがあります。

名称 概要 Agentforceとの違い
Einstein Discovery(予測AI) Salesforce上で稼働する予測AIです。

大量のデータを渡して因果関係を分析させておき、それをもとに結果予測を出してくれます。
例えば、商談レコードページに予測パネルを配置し、受注確率を算出するというようなことができます。
Einstein Discoveryは、あくまで「SF上の情報をもとに予測を示す」ものです。
その予測をもとにアクションするのはあくまで人間でした。

Agentforceの場合は、「業務手順を示しておくことで、その範囲の業務をさばいてくれる」ことが異なります。
Einstein Copilot(対話型AIアシスタント) Salesforce上で稼働する対話型AIアシスタントです。

Salesforceのサイドバーのチャットウィンドウで対話することで、ChatGPTのような非定型の生成AI機能が利用できます。
また、それをもとにレコード全体の情報を特定の項目に要約して保存したり、SF上のナレッジDBからFAQ応答したりすることができます。
Einstein Copilotは、Agentforce(社内向け)の前身です。
チャットベースの対話インターフェースなど、「こちらからアクションを起こさないと起動できない」という点がCopilot(副操縦士)という名前の由来に感じます。

Agentforceの場合は、対話インターフェースに限らず、API経由での起動やAPEX・フローからの起動もサポートされています。
これで「毎日決まった時間に特定の事務処理を行う担当者」のような位置付けのAI agentが実現できるわけです。

1.3. 仕組み

Agentforceは、以下の構成要素の組み合わせで成り立っています。

要素名 説明 言い換えると
エージェント AIAgentの業務範囲を規定します。以下のようなことを自然言語で定義します。
・どんな役割か
・どんな仕事をさせるのか

例えば、【営業事務担当】とか【部門経理担当】というような粒感だと思ってください。
要員
トピック AIAgentが実施する具体的な仕事を規定します。以下のようなことを自然言語で定義します。
・どんな仕事か
・仕事の進め方は何か
・仕事を進めるうえで使っていいアクションは何か

例えば、【請求書の発行と送付】とか【入金確認と督促】というような粒感だと思ってください。
仕事
アクション AIAgentが実行可能なアクションを規定します。別途フローやAPEXコマンド、プロンプトなどを定義しておき、それを呼び出す形です。
ここまでくるといつものSalesforceオートメーションと同じです。
作業手順

要員(エージェント)と仕事(トピック)がそれぞれ独立しているので、以下のようなことが容易にできるわけですね。

  • 営業事務担当と、経理担当がそれぞれいる状態で、仕事の割り当てを変える。
  • 「請求書の督促業務」は、A社の場合は営業事務担当の仕事。B社の場合は経理担当。

1.4. 料金

2025年6月末時点では、以下の二パターンのいずれかを選択できます。

課金モデル別の料金・対応一覧

課金モデル 説明 例:「督促対象の請求書はありますか?
優れた結果で答えてください」
参照先
会話課金 顧客とAI Agentがチャットした際の
会話1回あたりで課金。

・1会話240円。
1会話なので、240円 https://www.salesforce.com/jp/agentforce/pricing/
Flex Credits 顧客とAI Agentがチャットした際に、
実行された業務処理(アクション)単位で課金。

・10万クレジットあたり6万円。
・1アクションあたり20クレジット(12円)消費。
・請求書を探す
・集計する
→ 2アクション = 24円
https://www.salesforce.com/jp/news/press-releases/2025/05/19/agentforce-flexible-pricing-news/


1.5. 具体的にはどんなことができそう?

Agentforceを使うと具体的に何が実現できるのでしょうか。 Salesforce社がオフィシャルにパッケージ提供しているものを見ていきましょう。

製品一覧

製品名 できること 参照先
Agentforce SDR
(Agentforce セールスディベロップメント)
流入リードに対する初期の接触を代替してくれます。例えば取引先責任者に対する初期接触メールの配信や、それに対するレスポンスへの応答、営業担当への引継ぎが可能なようです。 https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sales_sales_agent_sdr_intro.htm&type=5
Agentforce Sales Coaching 営業担当の動画ロープレの壁打ち相手になってくれます。例えば、営業動画に対してフィードバックを行ってくれたり、生成AIでの営業ロープレを自動で行ってくれます。 https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sales_sales_agent_coach_discover.htm&type=5
Agentforce Service Agent ケースメールやチャット等、これまで人手で対応していた部分をAIAgentで置き換えできます。 https://help.salesforce.com/s/articleView?id=service_service_agent_overview.htm&language=en_US&type=5

2. Agentforce × AppExchangeの可能性

2.1. AppExchangeにとってのAgentforceの意味

このAgentforceの登場は、AppExchange製品を提供するベンダーにとっても、大きなパラダイムシフトであると感じます。 おそらく、今後顧客の期待は、「SF基盤を軸とした業務推進基盤の実現」になっていくでしょう。 少数の要員で多くの仕事ができる、急な仕事の増もAIAgentによって吸収される、そういった景色が当たり前になるだろうと感じます。

一つ例を挙げますと、Salesforce社は、自社問合せ応対にAgentforceを導入し、それまでの問合せの80%以上が自己解決可能となった、と発表してます。 ※ 引用:Agentforce(エージェントフォース)がSalesforceのヘルプサイトで利用者の問題を80%解決

我々の顧客であるSalesforce利用企業様は、こうした景色を当たり前のものにしていくでしょう。 これが、成長を企図される企業様にとってどれほど大きな意味を持っているか、考えるだけで胸が熱くなりますね!

※ おそらくは、3年~5年でそれが本当に当たり前の景色になるかと思います。
Lightning Experience登場から、それを当たり前に感じるにも4年程度ありました。今この時はとっつき悪くても、3年後にはもっとスマートでもっと強力なサービスが展開できているはずです。

2.2. では、「請求管理ロボ」の場合

我々の「請求管理ロボ」を例に考えてみましょう。 例えばこんなことが実現できるのではと考えています。

実現アイデア一覧

実現アイデア 概要
督促業務エージェント 期限切れ請求書を検出時に自動起動。
SF上の記録に基づいて、最も接続しやすいチャネルを判断して、督促メッセージを送信。
顧客とのやり取りをもとに、請求書を再送したり、クレジット決済を案内したりする。
複雑な契約の請求エージェント SF上に契約書がアップデートされたら自動起動。
契約の内容を解釈して、請求書を自動作成。
営業担当者の確認を促し、問題なければ送付まで自動処理する。

これらが実現すれば、「SaaSを使って自分で仕事をする」から、「SaaSを使った業務担当者を安く増やせる」といっていいのではないでしょうか。 この付加価値こそ、顧客がSaaS単体ではなく、Salesforce + AppExchange製品を選ぶ強力な理由になる、そう強く感じます。

3. プロダクトマネージャーの覚書から

ここまでAgentforceの可能性について語ってきましたが、最後に、PdMとしての私の想いや野望について少しだけお話しさせてください。

3.1. SF×AgentExchange×請求&債権管理領域は、我々が一番親和性がある

国内の請求系AppExchangeソリューション、多くのプレーヤーがいらっしゃいます。

そうした中で、弊社請求管理ロボ for Salesforceは、以下の点でAgentforceに向いた強力な個性を持っています。

  • 請求だけでも、消込だけでも、決済だけでもない、ワンストップな請求ソリューション
  • 請求×債権管理×決済の各領域がSFオブジェクト管理

これらを特徴を有効に生かして、貴社のSalesforce&Agentforceをよりリッチな状態に持っていける。そう考えています。

3.2. 辛くてしんどい仕事は人間がやるべきでない。テクノロジが助けてくれる世界を広げるのは正義である。

請求業務と回収業務は、ちょっとの誤りがビジネスの信頼を揺るがす、大変センシティブな仕事です。 私自身も、何度も内容あってるか確認しながら請求書を作ったり、入金が正しくなされるか不安に思ったり、という経験があります。 ※ 息の長い請求のリマインドをしたり、も結構気を使いますよね。

こうしたことに悩むのは、我々人間がやるべきとは、私は思いません。 そうした意味で、請求管理ロボ for Salesforceにとって、Agentforceの取り組みは正義だなと感じています。

4.まとめ

SalesforceのAI革命の波に乗り、請求業務の未来を創る。 ROBOT PAYMENTの新たな挑戦に、ぜひご期待ください!

そして、もしこの記事を読んで「面白そう!」「自分もこんな未来を作ってみたい!」と感じてくれたエンジニアの方がいらっしゃれば、ぜひ一度お話ししましょう。我々は、この大きな航海を共に楽しめる仲間をいつでも探しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※ 本稿は、生成AIとの対話を通じて作成しました。

おまけ:Agentforceエージェントの用語構造全体図

エージェント/トピック/アクション、の周りの全体構造、以下のようになっています。

Agentforceスペシャリスト試験の受験メモから持ってきました。よかったら受験勉強のカンペにご利用ください!



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