ROBOT PAYMENT TECH-BLOG

株式会社ROBOT PAYMENTのテックブログです

プロダクト開発プロセスの改善におけるUXデザイナーの存在

こんにちは!株式会社ROBOT PAYMENT(以下、ロボペイ)でUXデザイナーをしている三木です。 UXデザイナーとして入社し約9ヵ月が経とうとしておりますが、多くの場面でお声がけを頂き、様々なプロジェクトに関わらせていただいています。 例えば、企画段階でのユーザーインタビューや、既存プロダクトに関するアンケート調査など、ユーザー理解を深めるための取り組みを数多く企画・実行しました。 これは、もともと私がUXリサーチに強みを持っていることもありますが、直近の社内の動きとして「ユーザー理解」に対して感度が高まっていたり、必要としている雰囲気が日々強まっていることが影響しているのではないかと感じています。 そうした社内的な変化と、変化の中でUXデザイナーとしてどう動いていくと良いか(動いていきたいか)といったお話を少しだけさせていただければと思います。

「ユーザーに関する共通認識」がカギになる

プロダクト開発をしていく中で、社内から下記のような意見を聞くことが度々あります。

- MVPとして設定した内容が市場やユーザーの要望と合っていないのではないか
- リリース前の機能確認やユーザビリティ確認が不十分になっていないか
- 開発側もユーザーの目線が見えづらい状態で開発してしまっていないか

嬉しいことに、この1年でロボペイの社員も増え、それに伴いプロダクトに関わるメンバーも増えています(2022年3月に入社した私もその1人です)。 関わる人が増えることで出来ることの幅が広がったり、開発リソースが増えて開発スピードが上がったりとポジティブな面も多いですが、開発における共通認識を持ちづらかったり、会社全体として開発を進めていく上での統括力が求められたりと難しいことも増えていきます。 意識的に行動に移していかないと、限られた一部の部署で開発を進めてしまったり、他部署との連携を取っていたとしても部分的になってしまったり、その結果、開発内容や目的にブレや漏れが生じてしまうケースも生まれてしまいます。 こうした状況がロボペイでも起きつつあり、上記で挙げたような懸念が社内で出てしまっているのかもしれません。

このような状況を受け、より良い開発を進めていくための見直しが行われ、既に改善が始まりつつあります。 その中でキーワードとなってくるのが「ユーザーに関する共通認識」ではないかと感じています。

普段から様々な職種のメンバーがユーザーに触れヒアリングしているため、要望などの意見は一定集まっている状態です。 ですが、そういった情報が社内で点々としてしまっていることや、メンバーごとに捉えているユーザー像が違ったりしているのが直近の課題の一つです。 プロダクト開発に関わる全メンバーがユーザーに関して共通認識を持つこと、そのために必要な情報を各職能が持ち寄り一箇所に集約することが求められているように感じます。 また、ユーザーに対し闇雲に聞くのではなく開発を進めるために今必要な情報は何か、得た情報を何にどう生かしていくべきなのかについて関係者間で共通認識を持っておくことも重要なのではないかと思います。

大切なのは「ユーザー理解」だけではない

上記のような状況下で、私がUXデザイナーとして出来ることを考えてみました。

・プロダクトの開発状況を理解し「今必要な情報は何か」を正しく把握すること

開発フェーズや状況によって課題やそれを解決するための手段・情報も異なります。 まずは、今開発現場で何が起きているか、何がクリアになれば前に進むのか、そのためには何が必要なのかを理解し、適切な情報をユーザー視点からもたらしていければと思います。 その際、開発に関わる一部メンバーから聞くのではなく満遍なく聞くこと、得ようとしている情報が何か、結果得た情報が何かを開発メンバー全員に伝えることで「共通認識を持ってもらうこと」を意識していきたいです。

・ユーザーと開発現場の橋渡しになるような情報の整理と可視化を行うこと

ユーザーインタビューなどから得た情報をもとに、ユーザー像やユーザー体験、プロダクトのコアコンセプトを整理・可視化して開発メンバーに提供することをスピード感を持ってやっていきたいと思います。 また、開発側の仮説をプロトタイプにしてユーザーに評価してもらうことも積極的に取り入れていくことで、ユーザーと開発現場の距離を縮め共創していくような関係を作っていければいいなと考えています。

「ユーザー理解」はもちろんのこと、「社内(開発現場)理解」も同じくらい重要だと思っています。 当たり前なことばかりかもしれませんが、一つ一つを愚直に実行していくことで、プロダクト開発の軸を「ユーザー視点」から作っていけるように尽力していきたいと思います。

今後の展望

ここまで書いてきたようなプロセスを既に取り入れて機能開発を進めております。ロボペイでは初めて行うことや見慣れないプロセスなどもあるため、関係各所にご迷惑をおかけすることも多々ありますが、どの部署のメンバーも協力してくれて少しずつではありますがかたちになってきています。 また、プロダクトごとに「ペルソナ」を作成し、関係者間でのユーザーに対する共通認識を持つための動きも進めています。現時点で考えている手段として「ペルソナ」を挙げていますが、手段に固執しすぎず、状況を見極めてその都度適切な手法や進め方を提案していければと思います。

開発現場が変革しようとしている今、UXデザイナーとして各職能のメンバーと手を取り合いながらより良いプロダクト開発を目指していきたいです!



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