ROBOT PAYMENT TECH-BLOG

株式会社ROBOT PAYMENTのテックブログです

Salesforceプラットフォームでの開発をする前の準備と感想

こんにちは!現在、請求管理ロボのSalesforce AppExchange開発チームにいます。木村です。
2022年9月から約1年間、請求管理ロボの機能開発チームに所属し、2023年9月より請求管理ロボ Salesforce AppExchange開発チームに異動しました。
 今回は、Salesforceプラットフォームではどのように開発環境の準備をするのかや、開発者向けにSalesforce社が提供する基本的なツールに対しての私の率直な感想を記していきたいと思います。
 Salesforceプラットフォームでの開発について馴染みが薄い方やこれからSalesforceでの開発を始める方に少しでも参考にできたら幸いです!

必要なツールと条件

Salesforce で開発において、以下のツールや設定が必要になってきます。
- Visual Studio Code (以下VS Codeとします)
- Salesforce Extension Pack (Expanded)、 VS Codeの拡張機能
- Salesforce CLI
- Salesforce 開発環境の組織

Visual Studio Codeのセットアップ

Visual Studio Code をインストールします。
Salesforce Extension Pack (Expanded)の拡張機能をインストールします。

 これ無くしては SalesforceとVS Codeの親和性は成り立たない重要なものになります。
ちなみに、Salesforce社が推奨している開発用のエディタはVS CodeもしくはSalesforce画面からアクセス可能な開発者コンソールのみの提供となります。
私は以前までJetBrainsのIDEを使っていましたので、いろいろとまだ不慣れな状況ですがしょうがないですね....。

Salesforce CLI のインストール

 公式のこちらを参考にしてインストールします。
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.236.0.sfdx_setup.meta/sfdx_setup/sfdx_setup_install_cli.htm?_ga=2.209722845.915691340.1695688416-1421970557.1695688416
 sfdxコマンドもしくは sfコマンドは、開発組織を作成したり、別の組織と切り替えたり、ソースコードをデプロイしたり、組織(GitHubでいうリモート)との差分を比較したりなどの操作ができます。
 これにより、VS Code上で開発する中で、該当のApexクラス(ファイル)を右クリックして該当の差分のみ組織にデプロイをする、差分を見るなどのような操作が可能になります。

 SFコマンドの一覧はこちらです。
https://developer.salesforce.com/docs/atlas.ja-jp.sfdx_setup.meta/sfdx_setup/sfdx_setup_sfdx_sf_command_mapping.htm

新しい Salesforce プロジェクトを作成する

ここの手順によって、VS Code が、手元に用意してあるSalesforceの環境とリンクするようになります!
1. 事前にSalesforce関連のプラグインはインストール済み & Salesforce CLIインストール済みであること。
2. エディタ上で、『shift + command + p』でコマンドパレット開く
(TerminalでももちろんOKです)
3. SFDX: Authorize an Orgを入力し実行

  1. Project Default を選択で、エディタ上で表示したい好きな名前をつける
  2. salesforceのログインページに自動的に遷移する。
  3. 追加したい組織環境のIDとPass Wordを入力してログインする。
  4. 以下のように組織の認証が完了すればほぼ全ての設定が整ったことになります。!

 組織の認証が完了すると左下に認証した組織名が現れます。他の組織を認証している場合にもここで切り替えることができます。また、左隣の四角いマークをクリックすると、その時繋がっている組織環境に直でログインできます。(ブラウザが立ち上がってそのままログインページに遷移します)
 

まとめ

 基本的な開発環境の構築手順ですがこうしてみると、これだけの少ないステップでSalesforceでの開発が可能になるのは、手軽で簡単なように思いました。
 ROBOT PAYMENTでは請求管理ロボSalesforce AppExchange版の開発チームが発足されたばかりであるため、社内でのナレッジはそれほど豊富でない状況と感じます。しかし、salesforceではTrailblazer Communityという開発者同士でも情報交換し合えるコミュニティサイトや、salesforce公式サポーターの支援が充実しています。今後はそれらを積極的に活用していきながら開発においてのナレッジや感想などこれから発信していければと思っております!



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