ペイメントシステム課マネージャーの戸田です。 今回はペイメントシステム課の一年を振り返ってみたいと思います。
こんな時期に一年を振り返るの?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この時期に振り返るのには理由がございます。 というのも、現在決済システム環境はAWS+データセンターでシステムが構成されておりますが、このシステム環境になったのが2021年2月で約2年前となります。それまでのオンプレミス環境からクラウド環境メインに移行し、それに伴ってシステムの運用、開発方法、チーム構成が大きく変化しました。 ですので、決済システム環境が新しくなったこの時期に振り返りできればと思っております。
と言いつつ、昨年は振り返りを記録として残せてないので、今年からはしっかりと残していく所存です。
3Dセキュア2.0(EMV-3Dセキュア)の運用開始
昨年3月に決済システムに実装されました。 昨年10月には前身の3Dセキュア1.0が終了したため、3Dセキュア1.0を利用していた店舗は全て3Dセキュア2.0に移行されました。また近年増加しているクレジットカード不正利用への対策として、現在も利用店舗はどんどん増えている状況です。 決済サービスを提供している側としては、不正利用防止につながる機能を提供できたことは、とても良かったと思っております。
参照APIのリリース
昨年4月に参照API機能が実装されました。 これまでは、決済結果や自動課金結果を確認するためには、決済時のレスポンスやキックバック、管理画面で確認するといった方法しかありませんでした。 参照APIが実装されたことにより、店舗側から必要なタイミングでシステム連携で決済結果を確認できるようになりました。特に店舗側で顧客管理されている場合などで活用されるのではないかと思います。 現在はまだ決済結果や自動課金結果のみですが、今後は要望が多くプロダクトとして優先度が高いAPIをどんどん実装していきたいと思います。
新しいアプリケーション基盤の開発
これまでは.NET Frameworkで実装されていましたが、新たに.NET 6でアプリケーション基盤を作りました。 先ほどの参照APIや直近で開発しているものは、多くが新しいアプリケーション基盤で実装されております。 先々を見据えて、今後も新しいものへの置き換えはどんどん推進していきたいですね。
チーム体制変更
AWS移行後1年ほどは主にメジャー開発チーム、運用保守チームという2つのチーム体制で、メジャー開発チームはプロジェクトごとに編成をしておりました。ただし、運用保守チームは改修、お問い合わせ対応、定期タスクなど業務範囲が広い一方で、AWS移行後の主にインフラ面の課題に対しては対応が不十分でした。 そこで、現在はチーム体制をシステム基盤チーム、機能開発チーム、CREチームに再編成し、インフラ面の課題にも対応できるようになっております。 ちなみに、各チームについては以前のブログでご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
メンテナンスやリリース作業の効率化
昨年までは決済システムのメンテナンスとリリース作業をほぼ同時に深夜に実施しており、担当者の負担が大きいところに課題感を感じておりました。 そこで、チーム体制を変更したこともあり、メンテナンスはシステム基盤チーム担当、リリースは機能開発チームの担当と役割や責任範囲を明確にしました。 メンテナンスに関しては、手順の見直しを行い、深夜の作業を減らすようにしました。 一方、リリース作業に関してはシステム構成や開発ルールを見直し、サービスへの影響を与えずに日中にリリースできるようにしました。 まだまだ課題もありますが、徐々に担当者の負担軽減ができているのではないかと思います。
その他
他にも監視強化、セキュリティ対策、パフォーマンス向上、PCI DSS v4.0のfuture-dated対応に向けて準備を始めたりと店舗やエンドユーザーには直接見えないところですが、システムの強化や運用改善が行われました。
最後に
一年間を振り返ってみると、結構いろいろなことが実施されており、対応してくれたメンバーには本当に感謝しております。今年もいろいろなことに挑戦をするので、結果については来年の振り返りで報告したいと思います。
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