ROBOT PAYMENT TECH-BLOG

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Autify ログイン情報を変えてテストシナリオを使いまわす

こんにちは、サブスクペイで開発を担当している近藤です。 前回に引き続き、Autifyの利用方法を紹介します。

テストプラン変数を使ったテストシナリオ

ログインアカウント情報は違うけど同じテストを実行したいという場合、ログイン情報以外まったく同じテストを複数作るのは面倒ですし、後のメンテナンスにも手間がかかります。Autifyではそのような場合にテストプラン変数を使うことでログイン情報のみを別のテストシナリオとして用意し、実際のテスト部分は一つのテストシナリオを使いまわすことができます。

例として以下のものを作成します。 - ログイン情報Aをテストプラン変数に設定するテストシナリオ1 - ログイン情報Bをテストプラン変数に設定するテストシナリオ2 - ログインして実際のテストを行うテストシナリオ3 - ログイン情報Aでログインしてテストを実行するテストプランX - ログイン情報Bでログインしてテストを実行するテストプランY

ログイン情報を設定するテストシナリオ1、テストシナリオ2

ログイン情報Aを返すテストシナリオは以下のものになります。

ユーザーIDとパスワードをJSステップでそれぞれreturnします。


それを「変数」タブでエクスポートするよう設定します。「変数」のタブはオプションのタブで表示するよう設定してください。

このテストシナリオを実行することで、テストプラン変数にログイン情報Aが設定されます。 ログイン情報Bを設定するテストシナリオ2も同様に作成します。

実際のテストを行うテストシナリオ3

実際のテストを行うテストシナリオは以下のものになります。

最初にテストシナリオのレコーディングするときは自分でユーザーIDとパスワードを入力してログインし、テストの操作を行います。レコーディング後にユーザーIDやパスワードの入力値を変数から取るよう変更します。


インポート変数にはテストシナリオ1と2で作成したものと同じ名前の変数を設定します。

ログイン情報を使ってテストを行うテストプランX、テストプランY

上で作ったテストシナリオ1 とテストシナリオ3 を直列に実行するテストプランXを作ります。テストシナリオ1で設定したログイン情報を使ってテストシナリオ3が実行できます。

同様にテストシナリオ2とテストシナリオ3を直列に実行するテストプランYも作ります。

変数に設定した内容は同じテストシナリオの中で値を受け渡すことができるので、異なるログイン情報を使ってテストを使いまわすことができます。

不満点

テストシナリオ1と3を実行するテストプランXと、テストシナリオ2と3を実行するテストプランY の2つを作成したのですが、同じテストなんだから一つのテストプランにまとめたい!と感じました。ただ、Autify単体ではそのような形にはできないです。 テストシナリオ 1 → 3 → 2 → 3 と直列に実行したいと思っても、一つのテストプランで同じテストシナリオは1回しか実行できません。また、テストプランの中に別のテストプランを呼び出す機能もないので、テストプランXとYをまとめて起動もできないです。このあたりは API や 各種連携機能を使った対応が必要です。

おわりに

Autify のテストプラン変数を使ったテストの紹介でした。同じテストを使いまわすことができるので、テストの作成や管理が楽になると思います。ただ、まだ使い勝手がよくないように思えるのでAPIや連携機能を使用するか、Autifyの今後の更新に期待したいです。



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