ROBOT PAYMENT TECH-BLOG

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SSMSのクエリショートカット機能で作業効率をアップしよう!

こんにちは、ペイメントシステム課の加藤です。
私が開発に携わっているサービス「サブスクペイ」ではSQL Serverを使用しており、管理ツールとして、SQL Server Management Studio (SSMS)を使用して開発しています。
今回は、SQL Serverを使用する際には、必ずと言っていいほど使われるSSMSの便利機能をご紹介します。

はじめに

SSMSを使用している方なら、同じクエリを繰り返し実行することがよくあると思います。
よく使うクエリを簡単に呼び出せたら、作業効率がもっと上がりそうですよね?
そんな時に便利なのが、クエリショートカット機能です。
この機能を活用すれば、ワンクリックでよく使うクエリを実行できます。
この記事では、クエリショートカットの設定方法と活用例について紹介します。

クエリショートカットとは?

クエリショートカットは、ショートカットキーにSQLクエリを割り当てて、SSMS上で手軽に実行できる機能です。
例えば、よく使うシステムストアドプロシージャや特定のクエリをキー一つで実行できるので、日常のクエリ実行作業を大幅に効率化できます。

設定方法

  1. SSMSのオプションを開く。
    ・SSMSを起動し、メニューの『ツール』から『オプション』をクリックします。

  2. クエリショートカットの設定画面に移動する。
    ・左側のツリーから『環境』→『キーボード』→『クエリショートカット』を選択します。

  3. クエリショートカットを割り当てる。
    ・使いやすいショートカットにクエリを割り当てます。

  4. オプションウィンドウのOKボタンを押して、SSMSを再起動する。
    ・ここが最重要です。SSMSを再起動しないと、新しく設定したクエリショートカットが反映されません。ほかの人に紹介する際に、この作業を忘れていて手間取ったことが何度かあります。。。

実行方法

準備ができたら、Ctrl + Nで『新しいクエリ』を開きます。 その後、設定したショートカットキーを押すと、設定されたクエリが実行されます。

私が便利だと思うショートカット

ショートカットクエリの設定項目では、ストアドプロシージャと表示されますが、通常のクエリも実行可能です。
また、文字列を選択状態にしたままショートカットクエリを実行すると、「ショートカットクエリで設定したクエリ + 選択した文字列」をクエリ実行できます。
これを応用することで、少し複雑なクエリを作成する際に、ちょっとした調べものをするために実行したいクエリなどを設定しておくと便利だなと私は感じていますので、いくつか紹介します。

クエリショートカット①「SELECT * FROM 」

一つ目は、SELECT * FROMです。
FROMの後ろに半角スペースを入れるのがポイントです。
これによって、ちょっとどんなデータが含まれているのかを調べたいテーブル名を選択し、ショートカットキーを押すことで、SELECT * FROM 選択した文字列というクエリが実行されます。
場合によってはTOP句を指定して、結果を絞るのもありです。

簡単な使用例としては、以下のようなクエリがあった場合、Salesテーブルのみを選択してショートカットキーを実行すれば、Salesテーブルのみを取得できます。
また、画像のように、SalesからINNER JOINの条件部分までを含めて実行すると、SalesテーブルとProductMasterテーブルを結合した検索結果を取得できます。
サンプル程度の簡単なクエリであれば、あまり利便性を感じないかと思いますが、業務レベルだと難解なクエリの改修などにあたることもあるかと思います。
そんな時に、一部のテーブルのみを手軽に検索できるというのは、結構便利かなと思います。

クエリショートカット② 「SELECT COUNT(*) FROM 」

二つ目は、SELECT COUNT(*) FROM です。
こちらもSELECT *と同様に、テーブルの件数を簡単に取得できます。
複雑なクエリを調査する際などでも、テーブルにどれくらいのデータがあるかを把握することで、クエリ作成の助けになります。
先ほどの説明と同様に、JOIN句やWHERE句なども含めて選択することで、色々な条件で件数を絞り込めます。
サブクエリ部分だけ実行したい場合などにも便利に活用できます。

クエリショートカット③「sp_help」

三つ目は、sp_helpです。
こちらは、SQL Server で データベースオブジェクトの構造に関する情報 を取得するためのシステムストアドプロシージャです。
テーブル、ビュー、ストアドプロシージャ、ユーザー定義関数など、さまざまなオブジェクトの詳細な情報を表示することができ、データベースのオブジェクト構造を理解したり調査する際に非常に役立ちます。
複雑なクエリを作っているときや、調査・解読時に、このショートカットで簡単にオブジェクト情報を確認できます。

まとめ

SSMSのクエリショートカット機能は、日々の作業をスピーディにするための強力なツールです。
一度設定してしまえば、頻繁に使用するクエリを瞬時に実行できるようになります。
今回紹介した方法を参考にして、ぜひ日常の開発作業を効率化してみてください。

効率をアップし、より快適なSQL Server操作を楽しみましょう!



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