こんにちは。社会人2年目、株式会社ROBOT PAYMENTの小林です。 仕事を通じてスキルを磨きつつ、新たなチャレンジにも取り組んでいる日々です。
今回は、私が大学時代に英語を専攻していた経験を踏まえて、 「エンジニアと英語の必要性」について考えてみたいと思います。
結論として、エンジニアも英語を勉強するべきだと考えています。 それには、次の3つのメリットを感じているからです。 それぞれ順に説明していきます。
メリット1. より適切な関数・変数名を命名できる
コードを書く際に、関数や変数名の命名は非常に重要です。 適切な命名をすることで、コードの可読性が向上し、チームメンバーがコードを理解しやすくなります。
英語力があると、より適切で意味が明確な名前を選ぶことができます。 たとえば、[remove]と[delete]です。どちらも削除するという意味ですが、ニュアンスに少し違いがあります。 removeは一時的に取り除くというニュアンス、つまり削除後もどこかに存在する可能性があるのに対して、 deleteは完全に削除することを意味します。
例えば関数にremoveElementFromList()
と命名したとします。
この関数の名前からは、リストから要素を一時的に取り除くが、
他のコンテクストでまだ参照可能であることを伝えることができます。
一方、deleteRecordFromDatabase()
と命名したとします。
この場合、データベースからレコードを完全に削除し、
ほかのコンテクストから参照ができないことを伝えることができます。
英語の微妙なニュアンスの違いをつかむことで、より多くの情報を簡潔に伝えることができます。
メリット2. 最新・膨大な情報にアクセスすることができる
技術の進化は非常に速く、常に新しい情報が登場します。 英語を理解することで、最先端の情報をいち早くキャッチアップできます。 日本語の記事は、英語での情報が出てから翻訳された上で投稿されることもあるため、 英語の情報をつかむことで、日本語よりも最新の情報を手に入れる可能性が高まります。
また、英語を使えることでアクセスできる情報量が飛躍的に増えます。 英語の公式ドキュメントやフォーラム、Q&Aサイトなども英語のまま読むことができます。 翻訳ツールを使うこともありますが、細かいニュアンスの違いは英語で読んだ方がよい場合もあるので、 英語で読むことの有益性は大きいと感じています。
メリット3. AIのプロンプトの質を向上できる
ChatGPTなどのAIツールを活用する際、プロンプト(指示文)の質は結果に大きく影響します。 一般的に、日本語よりも英語のプロンプトの方がより良い回答が得られる傾向にあると言われています。
AIの活用が広がっている中、プロンプトの重要性は増しています。 英語でプロンプトを書くことで、より質の高い回答を得られ、その結果を仕事にも直接活かすことができます。
試しに、「ChatGPT 4o mini」に日本語と英語で尋ねてみました。 ※条件をできるだけ合わせるため、それぞれ別のシークレットモードでChatGPTを起動して プロンプトを入力しています。
日本語プロンプト:エンジニアの雑談テーマを考えてください。
ChatGPT 4o mini もちろんです!エンジニア同士の雑談にぴったりのテーマをいくつか挙げてみますね。
1. 最近学んだ新技術: 最近触れた新しいプログラミング言語やフレームワークについての話題。どのように学んだのか、どんなアプリケーションに使えるのかなど。
2. プロジェクトの成功と失敗談:自分のプロジェクトでの成功体験や失敗体験を共有し、どうやって乗り越えたかを語り合う。
3. ツールやライブラリの使い:開発に役立つツールやライブラリの使い方やおすすめの使いどころについて。
4. デバッグのコツ:デバッグやトラブルシューティングの面白いエピソードや役立つテクニック。
5. 将来の技術トレンド:今後注目されると思われる技術やトレンドについての予測や意見交換。
6. 働き方の変化:リモートワークの経験やオフィスでの働き方、労働環境の変化についての考え。
7. エンジニアリング文化:様々な企業やチームのエンジニアリング文化の違いや、良いチーム文化を作るためのヒント。
8. おすすめの書籍やブログ:エンジニアリングに関連する書籍やブログ、ポッドキャストなどのおすすめ。
9. エンジニアリングにおける失敗から学んだこと:どんなミスをしてどのように学び、それがどのように今後の仕事に役立ったか。
10. 業界イベントやカンファレンスの話:最近参加した業界イベントやカンファレンスの内容や印象、次回行ってみたいイベントについて。
どれも興味深いテーマだと思いますが、どのトピックに興味がありますか?
英語プロンプト:Please suggest some casual conversation topics for engineers.
Sure! Here are some casual conversation topics that engineers might enjoy discussing:
1. Latest Technology Trends: Talk about the newest gadgets, software, or technologies that have caught your attention recently.
2. Favorite Engineering Projects: Share interesting or challenging projects you’ve worked on and what made them memorable.
3. Engineering Marvels: Discuss impressive engineering feats, like iconic bridges, skyscrapers, or spacecraft.
4. Innovations in Your Field: Explore recent advancements or new methodologies in your specific area of engineering.
5. Tech Conferences and Meetups: Share experiences from recent tech conferences or upcoming events you’re looking forward to.
6. Engineering Failures and Lessons Learned: Lightly discuss famous engineering failures and the valuable lessons learned from them.
7. Work-Life Balance: Chat about how you balance work demands with personal life and hobbies.
8. Favorite Engineering Books or Podcasts: Recommend any books, podcasts, or blogs that provide valuable insights or entertainment.
9. DIY Projects and Hobbies: Share any personal engineering or tech-related DIY projects you're working on outside of work.
10. Future of Engineering: Speculate on where engineering is headed in the next decade and what exciting possibilities might emerge.
11. Work Tools and Software: Discuss favorite tools, programming languages, or software that you find particularly useful.
12. Engineering Challenges: Talk about common challenges engineers face and how you approach problem-solving.
13. Interesting Applications of Engineering: Explore unconventional or surprising ways engineering is applied in everyday life.
14. Engineering Education: Reflect on what you studied in school and how it applies to your current work.
15. Career Path and Development: Share insights on career progression in engineering and any advice for newcomers to the field.
These topics can lead to engaging and enjoyable conversations while allowing engineers to connect over their shared interests and experiences.
ChatGPTは常に同じ回答をするわけではないですが、英語の方が提案される数も多いことがわかります。
必ずしも、「提案数が多い=よい回答」という訳ではないですが、
一回のプロンプトで提供される情報量は英語の方が多く、そこからさらに別の提案ができる選択肢が増えます。
このように、プロンプトを英語にすることで、よい回答を得られる可能性が高まります。
最後に
エンジニアにとって英語は、技術力を高めるだけでなく、 これからの時代に必要なAIも使いこなすための手段だと思います。
英語のスキルを磨き続け、多くのチャンスを掴んでいきたいと思います。 英語学習に興味があるエンジニアの皆さんも、ぜひこれを機に英語の勉強を始めてみるのはいかがでしょうか?
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