ROBOT PAYMENT TECH-BLOG

株式会社ROBOT PAYMENTのテックブログです

CTOとして大切にしていること

はじめに

はじめまして

ROBOT PAYMENT(以下RP)に2020年1月からjoinしCTO/VPoEしている@katswgです。

RPに入ってもう2ヶ月経ってしまいました。

スタートアップやベンチャーの多くの会社が抱えるように
RPでもプロダクト開発やエンジニア組織のあり方などいろいろな課題があり
試行錯誤しながら改善を推し進めている最中です。

その中で、CTOとして何を大切にして取り組んでいるか
お話しできればと考えております。

まずは自己紹介から

軽く私 @katswg のご紹介をさせてください。

経歴

サマリー

大学卒業後、プログラマーとしてキャリアをスタートし Webエンジニアやプロジェクトマネージャーを経験。

その後、Ad Tech領域に足を踏み入れ
株式会社D2Cでは検索連動広告やターゲティング広告の広告配信プラットフォームのシステム統括責任者
ヤフー株式会社ではYahoo! Tag ManagerやYahoo! DMPなどの技術営業部門統括しておりました。

前職はHR Tech領域でタレントマネジメントのサービスを展開している株式会社カオナビにて最高技術責任者としてエンジニア組織運営や技術側面からプラットホーム事業の推進など行っておりました。
(当時のインタビュー記事)

2020年1月より、株式会社ROBOT PAYMENTにて開発全体統括するCTO/VPoE就任し
決済サービス」「請求管理ロボ」の2プロダクトのエンジニア組織運営と開発統括を担ってます。

パラレルワークとして2020年2月より
Ad TechのスタートアップとHealth Techのスタートアップの2社にて
技術顧問としてお手伝い中です。

経験領域
  • 経験業界 インターネットサービス 18年(AdTech 12年/HRTech 3年/その他 3年),SI 2年
  • 経験職種 CTO/VPoE, プロジェクトマネージャー(PM/PjM), devops, プログラマ, 技術営業(プリセールス), 事業責任者(PO/PdM), プロダクトマーケティング(PMM)

何でも屋感は否めませんw
もっと詳細知りたい方はLinkedInをご覧ください。

そもそも、なぜRPに入ったのか?

また会社をグロースさせたい!

カオナビではIPO準備の段階から所属しプロダクト開発組織を大きくしながらIPOに至るというとても貴重な経験をさせてもらいました。 この経験を元に、スマートに事業、強いては会社をグロースさせたい。

開発メンバーが良い子たち

みんな素直!!
土壌としては良いですが、まだまだ粗削りなところとか、他部門とのバランスが取れていないところとか改善する余地はあります。

遣り甲斐あるな的な

自分としては未踏のFin Tech領域の会社であり
会計などの知識が人並みな自分からすると、良くチャレンジしたと自分を褒めてあげたい

あと、昨年後半に入られた請求管理ロボの事業責任者が
物凄い勢いで改善しまくっているのをみてかなり成長の余地がある事業なんだなと。

入ってみて対応しなきゃと思ったこと

品質

テストの網羅性を上げる施策は実施しておりますが
会社全体として品質への取り組みはまだまだ改善の余地があります。

体制

不足している役割や組織機能はあり改善の余地がある状況です。
あとは2プロダクト間の組織的連携はもっと強化すべきだなと。

社内ルール

社内でいろいろなツールが使われており
社内データの管理まわりは整理していきたい。

そんな中、この2ヶ月やってきたこと

SREチームの全社横断組織化

RPは、決済サービス、請求管理ロボの2プロダクトを運営していますが
それぞれインフラ要素が違っておりました。

しかし、決済サービスをAWSへ移行する方針でもあるため
この際、会社全体として信頼性をあげることを目指すSREを
横断組織にするべく動いています。

QAチームの組成準備

ユニットテストのカバレッジをあげる施策は走りはじめておりますが それでもまだ改善できるポイントは多いです。

そこで、まずは品質管理の必要性をボードメンバーへ説明。
QAエンジニア採用に向けて推進しております。

決済サービス開発PJ推進

バージョンアップに向けて準備しており
技術顧問と一緒にテコ入れしております。

プロセス含めたエンジニア採用のブラッシュアップ

HRMOSというATSを利用しているのですが、上手く使えておりませんでした。
また選考自体に、時間が掛かっておりました。
そこで求人票の見直し、フローの見直しやHRMOSの使い方指導などを継続的に行っております。

リモートワーク推進

先の@hiy0kiの ロボペイのリモートワーク導入事例 でもある通り
SESの方々はリモートでの業務を主としております。
オフィス自体も手狭であることも相まって
正社員においてもリモートワークを2月中旬からトライアルで行っております。

奇しくも他社が新型コロナウィルスでリモートワークを始めた時期と被りますが 突発的なリモートワークではなく、正式運用する前の計画的な試験運用となります。セキュリティや工数管理などいろいろと考慮しなければならないですができない理由を探すより、こうやったらできるという形でトライしています。

CTO就任

当初は「請求管理ロボ」を中心に面倒みるというお話しで入社しましたが
「決済サービス」にも解決しなければならない課題があり双方のエンジニア組織立てからみることに。
また「請求管理ロボ for Salesforce」というSalesforceのAppExchangeも管轄することになりました。

管掌範囲が全プロダクトになったことで、CTOを拝職しました。

これからのRP開発体制

あくまでもボクの頭の中の構想ですが
今期は不足している役割を明確にして組織立てしたいと考えてます。

ROBOT PAYMENT FY2020H2 EngOrg
ROBOT PAYMENT FY2020H2 EngOrg

組織は柔軟に

サイロ的に進めるフェーズと全社最適に取り組むフェーズはあります。前者はスピード重視、後者はガバナンス重視の形です。もちろんビジネスとのバランスもありるので、中間の過渡期は長いです。RPはまさにその過渡期にいる状況。

過渡期はフレキシブルに組織が変わったり、権限も変わっていく。高く飛ぶために、屈むことも必要。今の状態だけで判断するのではなく、将来のTo beに対して今とるべき最善の形に変化させていきたい。

役割の明確化と越境推奨

プロジェクトオーナー、スクラムマスター、アーキテクト、テックリードなど様々な役割はあるが、誰が何をどこまでやるのか(やれるのか)を明確にしておくことは重要。責任範囲を明確にしておくことで、お見合いがなくなる。 ただし、自分の範囲だけやっていれば良いという縦割りの考えでは、自己成長は期待できず、またスタートアップやベンチャーではビジネスを殺しかねない。率先して範囲を越えて取り組むことでvalue chain自体の把握や得意不得意の把握などいろいろな自己研鑽のタネが転がっている。

大切にしていること

品質はプロダクトの生命線

小さな不具合やちょっとした使いづらさも積み重なると、このサービス使えないラベルが貼られてしまいます。このラベル、つくのは容易いですが、剥がすのがとても面倒な代物です。
このラベルが多くなるとチャーンレート(解約率)も上がっていくわけです。 ソフトウェアである以上、バグや不具合をゼロにすることはできません。 しかしながら、ゼロに近づけていき、日々改善していくことは可能であると考えています。

開発として

耳タコ感は否めませんが

  • メンテナンスを考えた設計とコーディング
  • テストカバレッジをあげて一定品質維持
  • 技術負債と向き合いリソースを掛けてリファクタリング

会社として

「品質」は経営にとっても重要な指標の一つであることを意識させることが必要

  • 「品質管理」の全社への啓蒙
  • QA組織およびQAエンジニアの地位向上

社内情報の流通

個人情報や機微な情報を除く全ての情報は社内の誰しもが求めるときにすぐに得られる環境でありたい。

One Team

メンバーそれぞれが強みを活かして、同じ情報を多面的にみることで ベクトルを最大化することができると考えてます。

情報の解釈能力は知識量や経験値で変わりますが
逆に新しい観点での解釈においては経験は邪魔になる可能性もあるからです。
Serendipityによる新たな価値創造もあり得ます。

権限委譲のしやすさ

一時的にメンバーへ権限委譲する際には 事前情報の共有やら目的の説明などオーバーヘッドがあり過ぎ。
常日頃から情報共有を行ってあれば、このハードルをなくすことができる。

適切な人材やスキルを持ったメンバーを軸に裁量持たせた方がスピードを持って事態に対応できることは新型コロナウィルスの対応でも明らかになったのは記憶の新しいところです。

常にWhy?で考える

ビジネス(プロダクト)や組織運営において、さまざまな課題や要望など出てきますが そもそもそれらの根幹となる本質は何なのか?を意識する組織でありたい。

例えば

  • その目標は本来の目的を得られる最善のゴールなのか?
  • 目的が手段(How)化していない?

など

まとめ

型にはめて運用するのもある一定時期においては必要ですが 、立ち止まって、現在の状態にWhy?を投げかけてみる勇気もあっていいと考えています。

また情報は滞りなく流通させることで
フットワークが軽くなり、難しい課題にも対応できる強い組織になると考えております。

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